わたしの日刊工業新聞 活用法(3) 睦化工社長・古川亮一さん
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プラスチック射出成形事業と3Dプリンター事業を経営の柱とする睦化工。ドレッシング、化粧品などのキャップや容器部品を製造する一方、3Dプリンター販売、3Dプリンターを使った試作や少・中量の量産も手がけている。古川亮一社長に日刊工業新聞との出会いや活用方法について聞いた。
—日刊工業新聞を読むことになったきっかけを教えて下さい。
「工場長に就任した1989年ごろ、すでに会社で購読していた。しかし、読むのに1日もかかって大変だったので一度やめてしまった。2008年に東京都大田区が優れた工場を表彰する大田区『優工場』のまちに優しい部門賞を受賞した際、当社を新聞で取り上げてもらったことを機に購読するようになった」
—記事が掲載されるようになって反響はいかがでしたか。
「新聞記事は大企業やマクロ経済に関するものが多いと思っていたので掲載に正直驚いた。当社のような中小企業を取り上げてくれるんだと感じ、うれしかった。記事を見た親しい経営者が連絡をくれたり、新聞の切り抜きを営業先に持って見せると親切にしてくれたりするようになった」
—どんな記事に興味がありますか。
「自社に関係するプラスチック、射出成形、金型、3Dプリンター、3D-CAD(コンピューター利用設計)のほか、大田区や中小企業といったテーマに関心がある。射出成形で同業他社が採用した新製法や新素材にも興味がある。中小企業の連載企画『不撓不屈』は起承転結が分かりやすい。逆境をどう乗り越えたのかが描かれ共感するところが多い」
—どのように新聞を活用していますか。
「自社の記事をデジタル写真に撮ってパソコンに保存し、必要な時に取り出せるようにしている。新聞に掲載された新製品などの記事にマーカーで印を付けて回覧している。流通関係の記事も販売戦略を検討する上で役立てている。新聞は必要な記事を取っておけるほか、手軽にどこでも読めるので気に入っている」
—ありがとうございました。
【略歴】古川亮一(ふるかわ・りょういち) 1986年(昭61)武蔵工業大学(現東京都市大学)卒、同年睦化工入社、日精樹脂工業へ出向。89年睦化工取締役工場長、99年専務、2001年社長に就任。東京都出身、52歳(2016年3月現在)。
【企業ファイル】
企業名 |
睦化工株式会社 |
代表者 |
古川 亮一氏 |
所在地 |
東京都大田区矢口3—17—13 |
URL |
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事業内容 |
プラスチック射出成形、3Dプリンター販売、3Dプリンターを使った試作・量産 |
インタビュアー:南東京支局