読者インタビュー

2023.10.31

わたしの日刊工業新聞 活用法(101)株式会社レーザマックス 代表取締役専務・小野 雅夫 氏

小野 雅夫 氏

レーザー加工専業、多拠点展開

 レーザマックスは岡山市南区に本社を置き、レーザー加工専業として西日本を中心に拠点展開を図ってきた。グループ会社を含め全国6カ所に工場、10カ所に営業所を持ち、毎月約1300社から注文が舞い込む。最新設備の導入にも意欲的だ。代表取締役専務の小野雅夫さんに聞いた。

-レーザー加工専業という業態は珍しいですね。

「当社はもともと船舶用エンジンでスタートして金属加工に転じた。私が入社した1986年からレーザ加工を手がけて、岡山に地盤を築いたが、その後伸び悩んでいた。94年に大阪に営業所を出してから仕事が増えて大阪でも工場を持とうと。98年に大阪工場を作り、そこから名古屋を攻略した。02年に名古屋に営業所を作って、13年に名古屋工場を作った。営業拠点を先に作りながら、手堅く展開していった結果、今のような拠点網になった。営業エリアは静岡・富山以西と北海道だ」

-鉄鋼商社が加工まで手がける例が増えています。

「競合先は増えている。しかしそういう商社は、自分の扱う鋼材で、得意な加工しかやらない。当社は薄板、厚板、ステンレス、非鉄と何でもやるし、レーザー以外の曲げやタップ、バーリングなどもやる。お客さんの工場は高齢化と人手不足が進み、社外でできる加工は社外に任せる傾向が強くなっている」

-最新鋭加工機の導入にも積極的ですね。

複合加工機
岡山御津工場に導入したファイバーレーザーベースの複合加工機

「出力15㌔㍗、国内最大級のファイバーレーザー加工機を名古屋、北海道、九州の3工場で入れた。岡山でも入れる計画がある。パワーが大きい方が加工時間を短くできて効率的だし、使用するガスの量も減ってコストを抑えられる」

-日刊工業新聞はどう活用していますか。

「長年購読しており、地場、岡山県の企業の情報や、全国の同業他社、機械メーカーなど関連企業の情報を得るのに使っている。『この曜日のこの面に関連企業の記事が載っている』というのがあらかじめわかると、もっといいのだが」

-ありがとうございました。


【略歴】1983年水島工業高校卒、86年レーザマックス入社。00年取締役、06年代表取締役専務。岡山県出身、59歳(2023年10月現在)。

【企業ファイル】

名称 株式会社 レーザマックス
代表者 近藤 正一
所在地 岡山市南区西市117の8
URL http://e-0-3.com/
事業内容 炭酸ガスレーザー加工機およびファイバーレーザー加工機等による金属、非鉄金属、樹脂の切断加工

インタビュアー:岡山支局

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