わたしの日刊工業新聞 活用法(100)日本エアーテック株式会社 代表取締役社長・平沢 真也 氏
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日本エアーテックは、国内唯一のクリーンエアーシステム専門メーカーだ。普段は目にすることがないものの、パソコンや医薬品といった身近な製品のモノづくりに不可欠なクリーンルーム機器・設備を提供している。平沢真也社長に事業展開や日刊工業新聞の活用法などを聞いた。
-「縁の下の力持ち」としてモノづくりの一翼を担われていますね。
「無塵・無菌の清浄な空間でなければ製造・検査できないモノは多い。パソコンやスマートフォンのフラットパネルディスプレー(FPD)、内蔵している半導体をはじめ、ワクチンや治療薬、化粧品の製造、食品加工、ペットボトル飲料の充填などもクリーンルーム・機器により形成された超清浄空間で行われる。BツーB(企業間)取引のため表舞台には出ないが、衣食住に深く関わっている」
-コロナ禍を受け、感染症対策機器にも力を入れていますね。
「例えば空気清浄機のクリーンパーティションはこの3年間で、病院を中心に2万台以上を納めた。HEPAフィルターを内蔵し、粒径0.3㍃㍍(マイクロは100万分の1)以上の微粒子を99.99%以上捕集できる。フィルターの特性上、ウイルスの捕集にも有効だ。介護施設などにクリーンパーティションと折り畳み式ブースを組み合わせた面会ブース『あえるーむ』も提供している」
-3月に創立50周年を迎え、新たな一歩を踏み出しました。
「これまでクリーンエアーシステム事業に絞り、背水の陣で取り組んできた。これは、これからも変わらない。パーパス(存在意義)である『きれいな空気で、未来を支える。』ため、技術に磨きをかけ、挑戦する経営を貫きたい」
-日刊工業新聞は事業に役立ちますか。
「電子・精密機器とバイオテクノロジーの両分野を柱とし、半導体、電子部品・材料、自動車、精密機械部品、製薬、医療、食品と、幅広い業界で事業展開している。それだけに、それぞれの業界動向を把握し、各企業の新技術や投資などの情報を収集するのに役立っている。原材料の相場表も参考にしている」
-どのように活用していますか。
「さらに情報収集する必要があったり、新規開拓につながったりする記事を毎朝ピックアップし、関連部署にフォローアップするように指示している。また最終面の『深層断面』は業界・市場動向やトピックスがわかりやすくまとまっており、あらためて気づかされることが多い。こうした記事も一読するように勧めている」
-本日はありがとうございました。
【略歴】1994年早稲田大学理工学部卒、同年日本エアーテック入社。03年取締役設計本部長、07年社長。茨城県出身、51歳(23年9月現在)。
【企業ファイル】
名称 | 日本エアーテック株式会社 |
代表者 | 平沢 真也 |
所在地 | 東京都台東区入谷1-14-9 |
URL | https://www.airtech.co.jp |
事業内容 | クリーンエアーシステムの設計・製造・販売 |
インタビュアー:群馬支局