読者インタビュー

2022.09.30

わたしの日刊工業新聞 活用法(88)株式会社アライブプラス 代表取締役・渡辺 淳 氏

渡辺 淳 氏

経営判断が間違っていないか確認

 アライブプラスは、小型トライク(3輪バイク)「APtrikes125」等の輸入卸販売を手がける。「APtrikes125」は125ccのエンジンを搭載し、普通自動車第一種運転免許で運転でき、車検や車庫証明も不要、ガソリン車のため自動車整備工場で修理できるのも人気だ。還暦を前に長年挑戦したかったことを実現するために同社を創業した代表取締役の渡辺淳さんに日刊工業新聞の活用法を聞いた。

―3輪車両を日本で販売するきっかけは。

 「もともとは中国の展示会で見つけた福祉車両だった。バイクと車のいいとこ取りをしたような車両。ミニ四駆を自分好みに組み立てるように、この車両も改造できたら面白いと思い、後部座席を作るなど日本仕様の製造と日本での独占販売権をメーカーに認めてもらった」

―コロナ禍でも販売は好調ですね。

 「販売当初、なかなか製品が入らず苦労したが、待っている間も個人を中心に注文が増えていった。他業種がコロナ禍で業務縮小傾向の中で、車両価格を含めてコストパフォーマンスの良い当社の製品には追い風となった。本車両は必要最小限の機能のみ。お客様それぞれの発想で製品を使っていただいている。常時、多くのお客様に待っていただいている状態だが、現在の会社規模では毎月50台の販売台数が最適だと考える」

APtrikes125
輸入販売している小型トライク(3輪バイク)「APtrikes125」

-日刊工業新聞は事業に役立っていますか。

 「新聞を読むことで記事というフィルターを通し、あらためて自分の(経営)判断が間違っていないかを確認するようにしている。インターネットで得られる情報の多くは信ぴょう性に乏しく、活用するには裏付け調査も必要。一方、新聞記事は第三者が取材検証して掲載しているので、安心して活用できる」

-出張にも持参していますね。

 「手軽に持ち運べるので出張に2-3日分を持参する。見出しの大きさや掲載位置で重要性を一目で判断できるのも便利だ。ニュースはネットで無料のものを読むという人も、経営の大きな判断をする立場になれば、有益な情報には対価が伴うとわかるはず。その時にはぜひ、新聞を読んでほしい」

-本日はありがとうございました。


【略歴】1986年3月 大阪工業技術専門学校建築学科卒業、住宅設備業やイベント関係、特殊制作物受注設計など他業種数社を経て、2018年にアライブプラスを創業。大阪府出身、61歳。(22年9月現在)

【企業ファイル】

名称 株式会社アライブプラス
代表者 渡辺 淳
所在地 兵庫県川辺郡猪名川町仁頂寺字中谷口165-1-2F
URL https://www.alive-plus.jp
事業内容 車両輸入・卸販売

インタビュアー:西日本支社

バックナンバー