読者インタビュー

2021.07.29

わたしの日刊工業新聞 活用法(74)株式会社マウンテック 代表取締役・山田 剛士 氏

山田 剛士 氏

読むとやる気をもらえる

 マウンテックは大型製缶・板金加工の技術力が自慢で、高圧受電設備(キュービクル)をはじめ、発電所向け操作盤などの実績を誇る。企業はもとより、個人からもオーダーメードの"一品モノ"を受注し、現場の活性化につなげている。代表取締役の山田剛士さんに、日刊工業新聞の魅力などを聞いた。

-企業からの一品モノの受注が堅調ですね。

 「社長就任後、全国の商談会や展示会に足を運んだり、担当者を訪問したりして技術力をアピールし、新規開拓してきた。仕上がりが評価されて継続的な受注になったケースもある。この5年間、一つひとつ実績を積み上げたことが功を奏している」

-これまでに難しい案件もあったでしょうね。

 「もちろん難しい案件もあったが、仕事を任せていただけることに感謝し、断らずに挑戦してきた。『マウンテックはこんなこともできるのか』と、驚かせたいとの思いもあった。挑戦することで一人ひとりの技術力が上がり、自信につながった。現場の雰囲気が変わり、活性化したと感じる」

―個人向けは駐車場のスロープ、スチールラックからバーベキュー用の鉄板まで多種多様ですね。

 「ニーズやアイデアを聞いたり、手書きのイラストから設計図を起こしたり、顧客と一緒にモノづくりする。個人の方とのやりとりは、直に反応が伝わり、こちらもうれしくなる。使い勝手の良さが口コミで広がり、さまざまな依頼が寄せられるようになっている」

-モノづくりのすそ野が広がりましたね。日刊工業新聞は役立ちましたか。

発電所向け操作盤
発電所向け操作盤

 「社員教育に関する記事などが役立った。一品モノの受注により、これまでは手がけてこなかった仕事が増えている。それだけに、指示された仕事をするだけではなく、顧客の声を聞き、理解するための対話力などが求められる。これからも事例などを参考にして、技術者のスキルアップを促すにはどうしたらいいのか、また一人の人間として成長を促せる組織、会社にするにはどうしたらいいのかを考えたい」

-日刊工業新聞のどこに魅力を感じますか。

 「やはりモノづくり企業や技術に関する情報が豊富であることだ。気になる記事や広告をチェックし、そのつど工場長をはじめ、担当者に伝えている。また、大企業はもとより、中小企業も既存の枠を超えて果敢にチャレンジしていることに驚かされる。読むとやる気をもらえるのが魅力だ」

-本日はありがとうございました。


【略歴】1999年近畿大理工卒。2000年マウンテック入社、16年代表取締役。愛知県出身、44歳(21年7月現在)。

【企業ファイル】

名称株式会社マウンテック
代表者山田 剛士
所在地愛知県津島市中一色町字神明20
URLhttps://www.moun-tec.com
事業内容大型製缶・板金加工

インタビュアー:名古屋支社

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