わたしの日刊工業新聞 活用法(63)西岡化建株式会社 代表取締役社長・西岡 若菜 氏
新型コロナ対策 情報収集
西岡化建は防水、防食、塗床などの工事を手がける。特定化学物質や有害物質を含まない材料を用いる環境配慮型の工事で、実績を積み上げている。創業者で現会長の西岡勝男さんから6月にバトンを受け、2代目社長に就いた西岡若菜さんに日刊工業新聞の活用法などを聞いた。
―IT業界で活躍した後、2005年に西岡化建に入社しました。建築業界は畑違いだけに、戸惑いはありませんでしたか。
「入社当時は経験を生かせるホームページの制作などを手がけながら、業務に必要な二級建築士や一級建築施工管理技士などの資格を取得しました。また住宅リフォームなど業務領域を広げるため、京都芸術大学大学院環境デザイン領域建築デザイン分野で住宅設計を学び、この春に修了しました。現在は一級建築士の資格取得を目指しています」
―大学院で学んだことは、環境経営にも生かせるでしょうね。今後は新型コロナウイルス感染防止に向けた働き方改革も重要な経営課題ですね。
「お客様、現場の管理者や作業員らが感染しないように、マスクや消毒、作業員を減員して接触機会を減らすなど、できることを全てやっています。また遠方での仕事が増えているため、タブレットやスマートフォンを活用した施工管理の効率化も検討しています」
―日刊工業新聞は新型コロナ対策などの情報収集に役立っていますか。
「遠隔管理・監視システムやテレワークなどの情報を参考にしています。新型コロナ支援策をまとめた一覧表は給付金の申請に役立ちました。産業界を網羅しており、設備投資や商業施設の建設計画といった営業に役立つ情報も豊富ですね。女性社員が増えてきたこともあり、月曜日に連載されている『リケジョneo』も興味深いです。また新入社員研修にも活用しました」
―具体的にどのように活用されたのですか。
「気になった記事を選ばせて、コメントさせました。文章を読む力、内容を分析する力、表現する力を養うためです。コメントを回覧することで『若い人はこういう記事を気にしているのか』と、我々の気づきにもつながりました」
―それはユニークな研修ですね。
「印象的だったのは、異なる業界の中小企業が開発した新型コロナ関連製品の記事、環境や事業継続計画(BCP)に関する短い記事を選んでいたことです。つい読み飛ばしてしまうような小さい見出しの記事に目をつけていたことに驚きました」
―社内コミュニケーションにもつながりますね。本日はありがとうございました。
【略歴】96年同志社大経済卒。システムエンジニア、WEBデザイナーなどを経て、05年西岡化建入社。19年取締役、20年社長。大阪府出身、46歳(20年8月現在)。
【企業ファイル】
名称 |
西岡化建株式会社 |
代表者 |
西岡 若菜 |
所在地 |
大阪府茨木市郡5-21-16 |
URL |
http://www.nishiokakaken.com/ |
事業内容 |
防水、防食、塗床、FRPライニング、リフォームなどの施工 |
インタビュアー:大阪支社