わたしの日刊工業新聞 活用法(37)大阪工作所取締役製造部部長・川田洋平氏
「興味が湧くきっかけに」
大阪工作所は工作機械のスピンドルユニット、航空機の胴体・主翼向け部品などを手がけている。モノづくりのまち・東大阪の中でも高精度加工には定評があり、経済産業省・中小企業庁の「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれている。取締役製造部部長の川田洋平さんは、産業界の動向を知るべく、日刊工業新聞を読み始めた。読者1年目の川田さんに魅力や活用法について聞いた。
―日刊工業新聞が他紙と異なる点はどこでしょうか。
「一般紙の産業面は1―2ページほどですが、日刊工業新聞は工作機械の情報などを詳しく載せていますね。航空機や自動車の企画もあり、参考になります」
―仕事の役に立っていますか。
「以前、富山県の企業が開発した横型マシニングセンターが紹介されていました。ちょうど機械を増設したいと考えていた時で、メーカーのサイトを閲覧しました。記事によって選択肢が広がりました」
―よく読まれる企画はありますか。
「機械面で連載している『モノづくりの達人』を楽しみにしています。どの分野でも達人はいますが、どう仕事をしているのか、興味が尽きないですね。仕事は異なりますが、モノづくりにおける考え方や心の持ち方、仕事に対する意識などを見習いたいです。達人は仕事に対して真摯であろうとするからこそ道を究められる。つい楽をしたがってしまいますが、達人になれるように『頑張らなあかん』と自分を叱咤しています」
―紙媒体のどこに魅力を感じていますか。
「インターネット上のニュースは自分から能動的に情報を探すため、ほしい分野の情報は収集できるものの、関心がない分野の情報は得られない。一方、紙面の情報は関心がなくても自然と目に入るため、これがきっかけになって興味が湧くことも少なくないですね」
―最近、気になる記事はありますか。
「人工知能(AI)を用いた情報分析の記事が目につきますね。将来、生産計画や工程管理にAIを活用できれば、今よりも仕事がスムーズになりそうです。効率化することで、営業や技能教育などにもっと時間を充てられるようになる。AIに置き換えることにより、できることが増えますね」
―今後、どのような記事を読みたいですか。
「とことん突き詰めた内容の記事を読みたいですね。仕事柄、工作機械や刃物、工具類の使い勝手などを比較する企画とかも面白そうですね」
―ありがとうございました。
【略歴】 川田洋平(かわだ・ようへい) 2002年高野山大学文学部卒。03年大阪工作所入社、13年機械課課長、17年取締役製造部部長。大阪府出身、40歳(18年5月現在)。
【企業ファイル】
名称 |
株式会社大阪工作所 |
代表者 |
赤松則秀氏 |
所在地 |
大阪府東大阪市中野南1-34 |
URL |
http://www.osaka-kousaku.co.jp/ |
事業内容 |
工作機械、航空機などに用いる金属部品・治具の設計・製作 |
インタビュアー:大阪支社東大阪支局