読者インタビュー

2017.10.24

わたしの日刊工業新聞 活用法(31) 藤井精工社長・藤井福吉さん

「製品広告にも最新情報がある 

 藤井精工は公差0・001㍉㍍以内の精度が求められる超精密金型メーカー。半導体など電子部品の金型を得意とする。2017年は1万2000型以上の金型を製作した実績をもとに医療分野へ打って出た。本社近くにクリーンルームを新設し、11月以降、手術器具に使われる極小部品の量産を始めた。創業時から常に挑戦を続ける社長の藤井福吉さんに、日刊工業新聞の活用法を聞いた。

 -日刊工業新聞との出会いや読み始めたきっかけをお聞かせください。

 「創業する前から、『プレス技術』や『型技術』といった日刊工業新聞が刊行している雑誌を勉強のために読んでいた。1976年に藤井精工を創業し、もう少し幅広い情報が欲しいと考え、約40年前に日刊工業新聞を読み始めた」

 -会社では藤井社長だけが新聞を読んでいらっしゃるのですか。

 「最初は自分の情報源として読み始めたが、購読を続けていくうちに、休憩中に設計者たちが自主的に読むようになった。そのうち、お客さまが待ち時間に読んでいるのを見かけるようになった」

 -特に興味のある紙面や連載企画はありますか。

 「金型や機械に関わる紙面には必ず目を通す。また日刊工業新聞は展示会の特集広告が豊富だ。関わりのある展示会特集などは、製品広告の写真とキーワードを見ただけで、それが最新の製品か、他社がどのような加工ができるかすぐ分かる。記事より広告で最新情報を得る事も多い」

 -他紙やインターネットとの読み分け方はありますか。

 「最近は管理職でも紙媒体の新聞は読まなくなってきているが、やはり個人的には紙媒体の方が印象に残りやすい。手にとって自分で紙面をめくって読むことで、より頭に入ってくる。さらに日刊工業新聞は一般紙より内容が専門的なうえに、扱っている業種や分野の範囲が広いので重宝している」

 -紙面づくりに要望はありますか。

 「福岡、筑豊など地域に密着した記事がもっと増えれば、紙面の価値はぐっと上がるだろう。記事の質はもともと高いので、情報量が増えれば読者を増やせるのではないか」

 ありがとうございました。


【略 歴】 藤井福吉(ふじい・ふくよし) 他社の設計部門で経験を重ね、1976年に前身の金型設計事務所を個人経営で立ち上げ、藤井精工として株式会社化する。68歳 (2017年9月現在)

【会社ファイル】

名称

 藤井精工株式会社

代表者

 藤井福吉氏

所在地

 福岡県鞍手郡鞍手町大字室木1057-1

URL

 http://www.fujiiseiko.com/index.php

事業内容

 各種金型の製作

インタビュアー:西部支社業務部

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